【「治る」は「元の状態に戻る」ではない?】
【「治る」は「元の状態に戻る」ではない?】
「治る」を辞書で引くと、
「元の良好な状態に戻る」と出ます。
僕の個人的な考えとしては、
この”元の”という言葉が曲者だと思ってます。
例えば腰痛になってしまったとして、
「”元の”良好な状態」ってどんな状態でしょう?
・筋肉が硬くなっていない?
・骨盤が歪んでいない?
・筋力が衰えていない?
これは生まれたての”赤ちゃん”や、
”小学生くらいの身体”にまで、
戻すことをイメージしちゃいませんか?
でも、そんなことは現実に不可能ですよね?
ですが多くの人はこのイメージを持っちゃうんです。
こんな話を始めるとややこしくなるので、
僕は「治る」という言葉のイメージを、
「自分が納得できる身体の状態になる」
としています。
多少、筋肉が硬くても、
多少、背中が丸まっていても、
多少、お腹にお肉がついてても、
「自分が納得できる身体」なら、
僕は「治った」と言って良いと思ってます!
自分の身体が治ったかどうか?
自分自身が健康かどうか?を決めるのは、
他人じゃなくて自分自身なので。
あくまでも僕が判断できることは、
『筋肉・骨格が正常なのか?異常なのか?』
だけなんです。
僕たち人間ははどんなに頑張っても、
”時間の経過”には逆らえません。
ということは「治る」というのは、
時間が経過したことで起きた
「変化した自分の身体に納得できるか?」
が重要だと僕は思うんです。
もし納得できないのであれば、
「納得できる身体」になれる”方向”に、
身体の変化と”時間の経過”を進めていく必要がある。
”時間”は全人類共通で勝手に進んでいきます。
この時間に『どんな条件をつけるか?』が、
一つの『治療』になると思います。
腰痛を『治したい』なら、
『毎日股関節のストレッチをする』とか。
糖尿病を『治したい』なら、
『甘い物の間食を控える』とか。
この『条件(治療)』を守りながら
日常生活を送ることが、
「自分が納得できる身体」に近づける
確実な方法なんだと思います。