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2022年1月21日

【腰が治ったら肩が痛くなるメカニズム】

【腰が治ったら肩が痛くなるメカニズム】
 
長く患者さんとお付き合いをしていると、  
かなり高い確率で言われることがあります。
 
 
それは、
 
 「腰が治ったら今度は肩が痛くなった」
 
 
 1つの部位が治ると  
 また別の部位が痛くなる
 
というもの。
 
 
これは特別珍しいことではなくて、  
人間の身体として正常な現象です。
 
 
人間の身体には  
『疼痛閾値(とうつういきち)』  
と呼ばれるものがあります。
 
『疼痛閾値』はいわゆる  
”痛みを感じるボーダーライン”のことで、  
このボーダーラインを
越えれば痛みを感じるし、  
ボーダーラインを
越えなければ痛みを感じない。
 
という機能を持っています。
 
 
さらに人間の身体の性質として、
 
”1番高くボーダーラインを越えた  
 痛みを優先的に感じる”
 
という性質を持っています。
 
例えば先ほどの  
「腰が治ったら肩が痛くなった」  
を例にしてみると、
 
疼痛閾値:100  
(100を超えると痛みを感じる)
 
A:腰の痛み200  
B:肩の痛み160  
C:膝の痛み80
 
とした場合、
 
AとBはどちらも  
『疼痛閾値』を越えているので、  
腰と肩両方の痛みを感じるはず。
 
 
ですが人間の身体は、
 
”1番高くボーダーラインを越えた  
 痛みを優先的に感じる”
 
ようにできているので、  
腰の痛みを優先的に感じます。
 
 
整体の施術や治療によって、  
腰の痛みが200→120まで下がると、  
今度は”肩の痛み”が
 
”1番高くボーダーラインを越えた痛み”
 
となるので、  
肩の痛みを感じるようになります。
 
 
なるべくわかりやすいように書きましたが、  
これが
【腰が治ったら肩が痛くなるメカニズム】
です。
 
 
患者さん本人が気づかないだけで、  
実は身体はあちこち痛みを感じていて、  
人間はたくさんの痛みを
抱えながら生活しています。
 
レッドコード整体を提供する上で、  
絶対に欠かせない視点が、
 
 「痛みが出ている部位以外を診る」
 
という視点。
 
この視点から身体を診ていくと、  
すでに『疼痛閾値』を越えていそうな  
部位を見つけることができるので、
 
「次はここが痛くなるだろうな」
 
という予測がたちます。
 
 
その事実を患者さんにお伝えして、  
患者さんが望むのであれば、  
”今痛みが出ている部位以外も”治療する。
 
こうやって  
「次の痛みを未然に防ぐ」ことも、  
治療家の役割だと考えています。
 
 
人間の体の仕組みは  
優しいのか、優しくないのか、  
痛みを1つしか感じないようにできています。
 
だからこそ”隠れた痛み”が存在して、  
新しい悩みを生み出します。
 
”隠れた痛み”の存在に気づき、  
出てくる部位とタイミングを予測し、  
未然に治療して解消する。
 
 
患者さんにはわかってもらいにくいですが、  
これが僕の強みだと思っています。