【脊柱管狭窄症について】
【脊柱管狭窄症について】
脊柱管狭窄症について知ろう
脊柱管狭窄症は、脊椎(背骨)の中にある中枢神経に影響を与え、
腰や下肢に症状をきたす病気です。
脊柱管という「管」が背骨の中心にあって、
脊椎内の神経を保護する役割を担っています。
この管が狭くなることで神経に圧迫をかけるようになり、
足の痛みやしびれ、腰痛、足の筋力低下などの症状が出ます。
脊柱管狭窄症の原因
脊柱管狭窄症の原因は、脊椎の老化によるものが最も一般的です。
脊柱管は、脊椎内の神経を保護するため、
本来は広いスペースを必要とします。
しかし、脊椎が年をとると軟骨組織が硬化し、
スペースが狭くなることがあります。
また、脊柱管狭窄症は、外傷、腫瘍、先天性の欠陥など、
他の状態によって引き起こされることがあります。
原因の種類
- 脊椎の老化
→骨粗鬆症
→圧迫骨折など
- 外傷
→骨折
→腰椎すべり症
- 腫瘍や変形
→脊柱靱帯骨化変性など
- 先天性の欠陥
→生まれ持った変形や奇形など
脊柱管狭窄症の症状
脊柱管狭窄症の主な症状は、
神経が圧迫される場所によって異なります。
一般的に、足の痛みやしびれ、腰痛、足の筋力低下が見られます。
これらの症状は、通常、長時間立ち上がったり歩いたりしている人によく見られます。
主にお尻からももの裏にかけての痺れや鈍痛、
「早く座りたくなる」などの休息願望が多くみられます。
症状は休息や前屈などの、
特定の動作によって緩和されやすいです。
症状の種類
- 足の痛みやしびれ
- 腰痛
- 足の筋力低下
脊柱管狭窄症の発症しやすい年代
脊柱管狭窄症は、
一般的に年齢とともに発症しやすくなります。
特に、50歳以上の人々に影響を与えることがよくあります。
脊柱管狭窄症は、若い人でも発症することがありますが、
これは比較的まれなケースです。
若い人に発症する場合は運動をしている方が多く、
サッカーやラグビーなどの接触プレーが多く、
日常的に高負荷なトレーニングをしている人に多いです。
実際の医療現場では年齢に関わらず、
『反り腰』の方に見られる印象です。
『反り腰』によって腰椎に負担がかかったり、
腰椎にの位置がズレることも大きく影響しています。
年齢による発症の傾向
- 50歳以上の人々に多い
- 若い人でも発症することがあるが、まれ
- 高負荷な運動をしている学生
- 細身で体幹筋力が弱い人
- 『反り腰』の人
脊柱管狭窄症の治療法
脊柱管狭窄症の治療法は、
症状に応じて異なります。
軽度の症状は通常、
休息や物理療法によって治療されます。
実際には、
- 体幹のインナーマッスルを緩める (腸腰筋や腰椎多裂筋など)
- 股関節の可動域を拡げるリハビリ
などが有効です。
重度の症状を持つ人々は、
手術を必要とする場合があります。
治療に加えて、予防も重要です。
脊柱管狭窄症の予防には、
運動が非常に効果的です。
特に「股関節」に対する運動やリハビリを行うことで、
症状の緩和はもちろんのこと、
脊柱管狭窄症のリスクを減らすことができます。
また、正しい姿勢を保つことも脊柱管狭窄症の予防に重要です。
脊柱管狭窄症は、多くの人々が直面する可能性がある病気です。
痺れや痛みなどの症状が現れてからの治療では、
改善までにかなりの時間を要することもあります。
できるかぎり普段から予防をして、
脊柱管狭窄症に”ならない”生活を心がけてください!
執筆者 奥村龍晃
柔道整復師
フィジカルバランスラボ整体院 院長