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【ぎっくり腰と反り腰

色んな諸先輩方が言っていたり、
論文で発表されている、
ぎっくり腰の原因。

・季節の変わり目で起きやすい
・身体の歪みが3箇所以上あると起きやすい
・全身の筋膜の過緊張が原因
・頸椎と腰椎の歪みが原因
・股関節と骨盤のズレが原因

などなど。

個人的には全部可能性があると思うし、
ぎっくり腰になった人には、
全部当てはまると思う。

 

ベッドの上で施術をしなくなってから、
腸腰筋について思うことがある。 

それは、

腸腰筋の緊張度合いを
5ステージに分けることができて、
ぎっくり腰はステージ3以上だということ。 

腸腰筋っていうのは、
体幹のインナーマッスル界では
キングカズみたいな超有名筋。

世の中の健康雑誌や
パーソナルトレーナーが言う
「体幹を鍛えましょう!」は、

90%以上が「腸腰筋を鍛えましょう!」だ。

そんな腸腰筋は、骨盤や腰椎の
動きにめちゃくちゃ重要な存在。

 

こいつが機能してないと、
人間は二足歩行なんて不可能。

 

とりあえずざっくりと、
ステージ分けを書いてみるけど、
内容はもっと細かい。 

ステージ0
→正常な緊張

ステージ1
→所見の見えない緊張
生活の中で自覚症状はない

ステージ2
→反り腰や骨盤前傾、
慢性腰痛になりやすい緊張

ステージ3
→腰椎を屈曲させ、骨盤を後傾させるほどの緊張
ひどい腰痛やぎっくり腰レベル

ステージ4
→硬直に近く、可動域がロックされた状態
救急車を呼んじゃうレベル

 

大事なのはステージ2と
ステージ3との違いで、
骨盤の”前傾”と”後傾”の違い。 

医療系の雑誌で見る話や、
僕が今まで学んだ知識では、
腸腰筋が緊張したら、
腰椎が引っ張られて、
骨盤が前に傾いて反り腰になる。

 

その反り腰が腰や背骨に負担をかけて、
ぎっくり腰を発生しやすくすると。

だけど最近思うのは、
ぎっくり腰になった人たちは、
反り腰どころか腰が曲がっていて、
骨盤が”後傾”したままロックしている。

 

まるで長年畑仕事をしていた、
ばあちゃんみたいな腰の形に。 

そう。

反り腰とは真逆の状態。

治療家でも患者さんでも
「腰痛=反り腰」って
思っている人は結構多くて、

「反り腰にならないように」って
施術したり、セルフケア指導する人が
多いように感じるんだけど、、

実は実は腸腰筋の緊張度合いでは、
反り腰を”促した方がいい”人も
いるっていうのが僕の見解。

 

結論としては腸腰筋が
過緊張していることが原因なので、
腸腰筋を狙っていくわけですが、

”狙う理由”も”狙い方も” 
反り腰の場合とは違う。

 

腸腰筋緊張の
ステージ3以上の人には、
股関節の伸展と、
骨盤の”前傾”をあえて出して、
反り腰をつくるようにしてあげると、

股関節の可動域が広がって、
体幹から骨盤、股関節周りの
機能や可動域が取り戻される。

 

まだ痛みは残るものの、
「自分で歩いて帰れる」までには
十分動けるようになるんです。

 

施術の目的は
「痛みを取ること」ではなくて、
「日常生活を快適にすること」

そのためには「歩ける」というのは、
最低限の生活動作なので、
その獲得・回復が第一目標。 

ガチガチにロックした
股関節と骨盤の動きは、
骨盤”後傾”の方がキツイ。

ぎっくり腰になった人の
骨盤の角度を見極めて、
最適な角度に調整してあげる。

そしたら、
「痛みは半分くらい残ってるけど、
 全然怖くなく歩けちゃう!?」

って言われちゃうから(^^)